発売年 | 1984 | 定価 | 18,000 | モジュール | 320 | |
機能 | 秒表示 | ○ | アラーム | ○ | 音 | ○ |
曜日表示 | ○ | SW | 1/10 | ライト | - | |
年設定 | 1980-2019 | DT | - | ボタン数 | 2+竜頭 | |
特徴 | なんと手書き文字認識機能を40年近く前に実現 |
カシオから1984年に発売された CASIO ジェナス リードセンサー です。
型番は AT-552 です。
このモデル、ぱっと見は普通の昭和のアナデジ腕時計に見えます。
CASIOのアナデジモデルは液晶部が下側に付いているものがほとんどですが、このモデルはCASIOには珍しく液晶部が上側に付いています。
それはなぜかというと、、、実はこのモデル、風防全体がタッチセンサー(リードセンサー)になっており、手書き文字認識機能を搭載した計算機能付きアナデジ腕時計なんです。
手書き文字認識といっても数字と四則演算記号だけですが、なんと40年近く前に手書き文字認識を実現していたとは驚きです。
ちなみに 初代Apple Watch(スマートウォッチ)の発売が2015年、その元祖といえる 初代iPad(タブレット)の発売が2010年、そのまた元祖といえる Apple Newton (MessagePad)(PDA)の発売が1993年なので、CASIOがいかに時代を先取りし(過ぎ)ていたかが分かります。
まさに変態技術(褒め言葉)。
「手書き文字を認識させる」ことがまだ一般的でなかったためか、取説にも手書きの方法について丁寧に解説されています。
手書き認識の精度はなかなか良好ですが、文字認識→表示に0.5秒/文字 くらいかかります。
あと「5」の文字は横棒を先に書いた方が認識率が良いです。
当サイトでも色々な計算機能付き腕時計を紹介してきましたが、計算機としての使い勝手の良さは、
CASIO CFX-400
> SANYO_CALCULATOR
> CASIO AT-552(本モデル)
> CITIZEN CALCULATOR
> SEIKO DATA-2000
の順でした。(個人の感想です)
電卓機能以外の機能としては、アラーム機能、ストップウォッチ機能(1/10秒)がありますが、これらは左側の2つのボタンを使って操作します。
せっかくタッチセンサーを搭載しているのであれば、風防タッチでアラームやストップウォッチの操作をしたり、手書き数字で時刻合わせができれば面白かったのですが、このあたりは残念ながら「スマートウォッチ」ではなくあくまで昭和の「アナデジ腕時計」です。
残念なことに、このモデルは当時あまり売れなかったようで、ネットオークション等でもほとんど見かけません。
現在のスマートウォッチの元祖は、本モデルと同じ1984年に発売された SEIKO DATA-2000 と言われていますが、もし本モデルが爆発的にヒットしていれば、現在の「スマートウォッチ」は全く違った概念・デザインのものが主流になっていたかもしれません。
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