以前に紹介した F-30 などのチープカシオ、チーペストカシオとは対照的な、1985年に発売された超絶高機能腕時計 カシオ CFX-400 です。
何が高機能って、腕時計に関数電卓機能が丸ごと入っているんです。
計算機・電卓メーカーからデジタル腕時計に進出したカシオの面目躍如ですね。

液晶画面の下に「SCIENTIFIC CALCULATOR」と誇らしげに書かれており、また当時のプライスタグには「2進・8進・10進・16進 相互変換・計算機能」＋「26関数計算機能」がうたわれています。
明らかにやり過ぎです。

写真を見てもらえば分かりますが、1つのキーに複数の機能が割り当てられていて、操作説明書無しには何が何やら訳が分かりません。
しかもサイズ的には現在のデータバンクシリーズより少し小さいくらいのサイズなので、非常に操作しにくい、、、と思いきや、意外と操作パネル部の反応は良好かつ繊細で、ほとんど押し間違えもなく計算できました。
この、小さなボディに無駄に技術力がつぎ込まれている感じがたまらなく好きです。

今の時代なら絶対企画会議通らず商品化できないと思います。
1980年代ってほんと自由な時代だったんですね。

さすがに当時の日本ではほとんど売れなかったらしく、現在ではネットオークション等でもほとんど見かけることはありません。
海外のオークションではコンスタントに出品されているものの、とんでもない値段がつけられています。


操作パネル部をボタンにした廉価版（？）のCFX-200 もあります。
こちらはなんとボタン合計24個！

カシオって本当に良い会社ですね。