発売年 | 1976 | 定価 | ??? | モジュール | 9090 | |
機能 | 秒表示 | ○ | アラーム | - | 音 | - |
曜日表示 | - | SW | - | ライト | ○上左 | |
年設定 | - | DT | - | ボタン数 | 23 | |
特徴 | 関数電卓バージョン(ボタン41個!)もあります。 |
シチズンから1976年に発売された CITIZEN CALCULATOR です。
文字盤の周囲に計算機機能の各ボタンが配置されており、一目で本モデルが計算機機能を持っていることが分かります。
シチズンが液晶デジタル腕時計を始めて発売したのが1974年の Liquid Crystal ですので、わずか2年の間にものすごいスピードで技術革新が進んでいたことが分かります。
昔のシチズンは型番等が非常にわかりにくいのが特徴で、本モデルの場合は、
・機種番号(モジュール): 9090
・商品管理番号(カタログ): LC-909
・モデル番号(型番): 59-2021
・側番号(裏蓋に記載): 4-095928
・製造番号(シリアル): 6120xxxx
のようです。
製造番号の上3ケタは「西暦の下一桁」+「月」を表しています。(1976年12月製造)
また機種番号(モジュール番号)は裏蓋に記載されておらず、内部のモジュール自体にしか記載されていません。
また、機種番号と似ていますが、カタログに記載される商品管理番号があります。これも裏蓋には記載されません。
ややこしすぎて何が何だか訳が分かりません。。。
なお、1981年9月以降に新たに発売されたモデルは、上記の機種番号、モデル番号と側番号が統一され、側番号の最初の4桁が機種番号を表しています。
また裏蓋に記載の「GN-4W-U」は型番などではなく、外装の「構造記号」で、風防・ベゼルとボディの固定方法などを示しています。
GN-4W から始まる本モデルは、風防はベゼルに圧入で、ベゼルはボディに圧入で固定されています。
構造記号について、詳しくはまたの機会に...
10時方向の「ON」ボタンを押すことで下部液晶(計算機画面)のスイッチが入ります。
計算機モードの間は「ON」ボタンは押し込まれたままの状態となっており、「OFF」ボタンを押すと元に戻ります。
また、上部(12時方向)に「ライト(豆球)」「ADJUST(S)」「日付表示切り替え(R)」の各ボタンが並んでいます。
ちなみにライト(豆球)は時刻表示の側についていますので、暗い場所での計算は無理です。
なお、本モデルと同様のデザインで周囲のボタンが28個のモデル(M+/M-ボタンなどメモリ機能を搭載)、41個のモデル(三角関数、対数など関数電卓機能を搭載)もあります。
ボタン21個モデルも41個モデルもボディの大きさ自体は変わらないので、指先でボタンを押すのは21個モデルが限界で、41個モデルでは多分無理です。(持っていないので試してみたことはありませんが)
そのため、実際には爪楊枝の先のようなものでボタンを押す必要があり、各ボタンの上部はそのことを意識して少しくぼんだ形になっています。
先日、ボタン28個モデルも入手したのですが、残念ながら不動でした。
40年以上前、かつ非常に特殊なデジタル腕時計なので仕方ないですね。