発売年 | 1977 | 定価 | ??? | モジュール | 0139 | |
機能 | 秒表示 | ○ | アラーム | - | 音 | - |
曜日表示 | ○ | SW | - | ライト | ○左 | |
年設定 | - | DT | ○ | ボタン数 | 1+竜頭 | |
特徴 | 45年前に Zone II(デュアルタイム機能)を搭載した竜頭デジタル腕時計 |
1977年にセイコーから発売されたデジタル腕時計、クォーツLC 0139 です。
以前紹介したクォーツLC 0124(1975年発売)と比較すると、デザイン的には本モデルの方が少しだけ現代のデジタル腕時計に近づいている気がします。
とはいえ、本モデルは約45年も前のデジタル最初期のものなので、基本的な操作は全て竜頭で行ういわゆる「竜頭デジタル腕時計」です。
本モデルのシルバーモデルも持っていますが、ゴールドモデルのデッドストックを入手したのでこちらを紹介します。
シルバーモデルよりかなり視認性が悪いですが、これは液晶の後ろの反射板の色もボディ色に合わせてゴールド系のものを用いているからです。(私の撮影技術が未熟なのも若干ありますが)
視認性を犠牲にしてもカラーの統一感を優先する、当時の開発者のこだわりが非常に素敵です。
右上にボタンが1つ付いていますが、このボタンは「通常表示」⇄「Zone II(いわゆるデュアルタイム)表示」の切り替えのみに用います。
右上の「日付⇄秒」表示の切り替えも竜頭を回すことによって行います。
さらにはライト(豆球)もボタンプッシュではなく、竜頭をプッシュする(通常位置からさらに押込む)ことによって点灯します。
何というか「腕時計としての基本的な操作は全て竜頭で行うのだ!」という当時の人の強い意志を感じます。
Zone II はいわゆるデュアルタイム機能ですが、最近のデジタル腕時計のデュアルタイム機能とは異なり、日付/曜日も含め、通常表示とは全く独立して設定可能(秒は除く)です。
また通常表示モードの時は常に12H表示、Zone II のときは常に24H表示なので、同じ時刻を設定すれば 12H ⇄ 24H 表示切り替えとしても使用できます。
この時計、以前紹介したクォーツ 0531(1975年発売)と同じく、日付表示はできるのにAM/PMの表示が無いため、通常表示時はAM/PMが分かりませんが、時刻合わせ時のみAM/PMが表示される合理的な仕組みとなっています。
「通常表示時にAM/PM表示が無いと困る人(まぁ一般的には無くてもあまり困らないかと思いますが)は Zone II を使ってね。」ということなのでしょう。
あと、本モデルは電池残量が少なくなってくると表示全体が点滅する「電池切れお知らせ機能」が付いているのですが、点滅している期間は一週間程度(点滅開始後約一週間で電池切れ)とのことなので、未だに点滅している状態にお目にかかったことはありません。
当時の人は液晶表示が点滅したらすぐに時計屋さんに駆け込んでいたのでしょうか。