[CITIZEN CRYSTRON LC]
超シンプルな4桁表示!

【CITIZEN CRYSTRON LC (4-digit)】[OLD!]

発売年1975定価28,000モジュール9040
機能秒表示アラーム--
曜日表示-SW-ライト-
年設定-DT-ボタン数前2
特徴シンプル・イズ・ベスト! 現在でも十分通用するデザインです。

1975年のシチズンのデジタル腕時計、CRYSTRON LC です。
モデル番号(型番):60-7037
側番号(裏蓋に記載):4-095090
本モデルは以前紹介したCRYSTRON LC ALARM(1976年発売)よりさらに古いこともあり、4桁表示、アラーム機能無し、とさらにシンプルなモデルです。
本モデル、機能としては「時刻表示(12時間制のみ)」「秒表示」これだけです。
「アラーム機能」「ライト」はもちろん、なんと「日付表示」すらできません。

[CITIZEN CRYSTRON LC]
究極にシンプルな
液晶画面
[CITIZEN CRYSTRON LC]
右ボタンプッシュで
秒表示(押している間だけ)

見ての通り、究極にシンプルな液晶画面で、セグメント数(液晶の表示制御に必要な要素の数)はデジタル時計最小の「23」です。
(7セグメント×3(時:分分)+1(十の位:1のみ)+1(コロン))
24時間表示ができないので、十の位は「非表示」か「1」のみ(=セグメント数1※)です。

[CITIZEN CRYSTRON LC]
「時」部分拡大
十の位に注目!
一見、同じに見えますが...

※非常に細かい話で恐縮ですが、上の写真で十の位のセグメントの形は一見、一の位と同じに見えますが、実は上下がつながった一つのセグメントです。(分ける必要が無いため)

[CITIZEN CRYSTRON LC]
時刻合わせ中
「分」合わせ
[CITIZEN CRYSTRON LC]
時刻合わせ中
「時」合わせ

24時間表示がないモデルはいずれもAM・PMを独特の方法で判別しており、「時」と「分」の間のコロン(:)が片側だけ点灯(→ CITIZEN CRYSTRON LC ALARM)、AMは白丸、PMは黒丸(→ SEIKO QUARTZ 0531)など、それぞれ苦労の跡が見られますが、本モデルは日付表示もアラーム機能も無いので、そもそもAM・PMを判別する必要すらありません。

本モデルの最大の特徴は、上記の「機能の少なさ」を補って余りある「デザイン性」でしょう。
今でこそ「100均腕時計」以下の機能のモデルを、真面目にデザインする(しかもオールステンレスで!)なんて到底考えられないですよね。
本モデルは、今から45年以上前のデジタル腕時計黎明期の、デジタル腕時計という新たな物作りに対する「真面目さ」「熱量」を感じる、というと少し大げさでしょうか。

ぶっちゃけデジタル腕時計なんて無くても全てスマホで間に合ってしまう現在ですが、そんな時代だからこそ、機能を極限まで削ぎ落とした、しっかりとした造りの、細部まで真面目にデザインされたオールステンレスのデジタル腕時計のモデルを出せば、それなりの値段であっても売れるのではないでしょうか。少なくとも私は買います。

[CITIZEN CRYSTRON LC]
正面から。
細部まで端正なデザイン
[CITIZEN CRYSTRON LC]
1975年11月製造の
デッドストック品
[CITIZEN CRYSTRON LC]
それぞれの面が絶妙に
調和しています
[CITIZEN CRYSTRON LC]
左ボタンは凹
右ボタンは凸

久々に引っ張り出してきたのですが、カッコ良かったのでいろいろな角度から写真を撮ってみました。
本モデルは現在でも十分通用するデザインと私は思います。




[sanyowatch]Author: sanyowatch

1970年代〜1980年代を中心とした古いデジタル腕時計を蒐集しております。
少しずつ紹介していきます。
I like vintage digital watch.
I also like junk old digital watch.

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