カシオから1981年に発売されたカシオ メロディーアラーム M-1230 です。
カシオは1980年代になると、特殊な機能、目新しい機能を組み込んだ「特殊機能一点突破モデル」を数多く生み出しました。
本モデルは、世界初？のメロディーアラーム機能を搭載し、以前紹介したフォーンダイアラー DBA-800 などと並んで、特殊機能搭載の代表的なモデルかと思います。

内蔵されている12曲の内訳は、
・日曜日〜土曜日までの各曜日のテーマ：7曲
　　日曜日：「楽興の時」（シューベルト）
　　月曜日：「アメリカン・パトロール」（F.W.ミーチャム）
　　火曜日：「サンタ・ルチア」（ナポリ民謡）
　　水曜日：「愛のロマンス」（スペイン民謡）
　　木曜日：「王の行進」（フランス民謡）
　　金曜日：「カリンカ」（ロシア民謡）
　　土曜日：「さくらさくら」（日本民謡）
・誕生日のアラーム（ハッピーバースディ）：1曲
・約束アラーム（ウエディングマーチ、乾杯の歌）：2曲
・クリスマスアラーム（ジングルベル）：1曲
・時報（正午）（ウエストミンスターチャイム）：1曲
　　※ウエストミンスターチャイムはいわゆる「学校のチャイムの音」
となっております。

本モデルと同じモジュール（モジュール82）を搭載したモデルが海外でも販売されているため、搭載されている12曲のうち、日本の歌謡曲やJ-popは1曲もありません。
また、メロディーアラームには様々な外装のバリエーションが存在し、右上に3連符が書かれた本モデル（M-1230）の他、色違いバーションや樹脂ボディバーション、風防に大きくエレキギターが書かれたモデル（M-321など）があります。

そして本モデルで何より特徴的なのは、12月25日、クリスマスのためだけに「クリスマスアラームモード」が用意されていることです。
12月25日だけはアラーム設定時刻になると通常の曲ではなく「ジングルベル」が鳴ります。
あと、12月25日には液晶左上の「Xmas」表示が一日中出っぱなしになります。。。

一般的にはバブル時代は1985年くらいから始まったとされていますが、「ジングルベル」を聞いていると、まだまだ社会全体に勢いがあった古き良き時代に思いをはせることができます。
（12/25以外でもクリスマスモード時に右下ボタンを押すと聞くことができます）

あ、言い忘れましたが1/10秒単位のストップウォッチ機能も付いています。