発売年 | 1982? | 定価 | ??? | モジュール | 198 | |
機能 | 秒表示 | ○ | アラーム | ○ | 音 | ○ |
曜日表示 | ○ | SW | - | ライト | - | |
年設定 | - | DT | - | ボタン数 | 3 | |
特徴 | 激レア!2層構造液晶「ブルーサンダーモデル」にはレディースモデルが存在した! |
1982年?にカシオから発売された「2wayデジタル」LD-660G です。
末尾のGは単に色(ゴールド)を表しているので、モデルの型番としては LD-660 です。
前回の CASIO MQA-100 に引き続き金色モデル、しかも今回はレディースモデルです。
金色モデルは普段使いしにくいので、またレディースモデルは単に使わないので、基本的には蒐集していないのですが、激レアなモデルにはついつい手が出てしまいます。
LD-660 は、以前ご紹介した CASIO A201 と同じく、液晶が2層構造でアナログ表示⇔デジタル表示の表示切り替えが可能なモデルです。
A201 などモジュール「103」を使用したモデルは、映画『ブルーサンダー』の主人公が着用し、重要なシーンで登場する腕時計であることから「ブルーサンダーモデル」と呼ばれていますが、ブルーサンダーモデルのレディース版である本モデル(モジュール198)については、その存在も含めほとんど知られていない激レアモデルです。
私も「デジタル時計操作早わかりの手引 '84」で見ただけで、実物は写真も含めて長らく見たことがなかったのですが、最近実物を入手したことからご紹介いたします。
デジタル表示時も(アナログ表示用の)円周上の12個の点が見えるのが特徴的です。
液晶の左側が少し液晶漏れを起こしているのが残念ですが、ただでさえ液晶が弱い2層液晶モデル、しかも40年くらい前のモデルなので仕方ないかと思います。
A201 は、アナログ表示時に「秒」がデジタルで表示されるため、アナログ表示とデジタル表示が重なる場合がありましたが、本モデルはアナログ表示時に秒針が表示されるので、アナログ表示とデジタル表示が重なることはありません。
しかし、秒針の見た目が分針と全く同じため、パッと見で時刻が読みにくいのが欠点です。
「デジタルでは時刻が直感的に分かりにくい」という人のために2層構造液晶でアナログ表示⇔デジタル表示の切り替えを可能にしたはずなのに、そもそもレディスのサイズではアナログ表示が読みにくかったのが、本モデルがほとんど売れなかった原因と考えられます。
また A201 と同じく、本モデルの最大の特徴は「液晶でアナログ表示」という特性を最大限に活用した60分タイマーです。
タイマー時は内側の表示が「分」、外側の表示が「秒」を示しており、カウントがゼロになるとアラーム音とともに打ち上げ花火のように画面がアニメーションします。
A201 はタイマー機能よりアラーム機能の方が表示が派手でしたが、本モデルはアラーム設定時刻になっても一切アニメーション等ありません。単に電子音が鳴るだけです。
何なんだこの違いは。。。