発売年 | 1981 | 定価 | 11,000 | モジュール | 103 | |
機能 | 秒表示 | ○ | アラーム | ○ | 音 | ○ |
曜日表示 | ○ | SW | 1/100 | ライト | ○ | |
年設定 | ○ | DT | - | ボタン数 | 4 | |
特徴 | アナログ表示のメリットを最大限活かしたモデル |
1981年にカシオから発売された「2wayデジタル」A201 です。
「カシオは電子で針をつくった」という当時のキャッチフレーズのとおり、デジタル表示でアナログの針を再現した、カシオの「DIGITAL HANDS」の最初のモデルです。
アナログ表示エリアとデジタル表示エリアに分かれている CASIO AE-74 などと異なり、右下ボタンを押すとデジタル⇔アナログの表示が瞬時に切り替わるのも大きな特徴です。
デジタル⇔アナログの表示切り替えができる本モデルは『ブルーサンダー』モデルと呼ばれていますが、これは映画『ブルーサンダー』の主人公マーフィーが着用し、重要なシーンで登場する腕時計だからです。
映画『エイリアン』に登場した CASIO F-100 と同様、特に海外で人気が高いモデルです。
厳密には、映画に出てくるのは本モデル(A201)と同じモジュール(103)を用いた「AA-85」という別の型番のモデルだそうですが、A201 と AA-85 は液晶周りの文字盤のデザインが若干異なるだけで、違いはほとんどありません。
本モデルの液晶は2層構造になっており、下の写真のようにアナログ針表示とデジタル表示を重ねて表示することが可能です。
液晶面が2層になっているモデルは実は本モデルが世界初ではないでしょうか。
斜めから見てみると、2層のうちアナログ表示の液晶面の方が上にあるようです。
本モデルは発売から40年を経過し、また液晶が2層となっている特殊構造であるため、液晶がダメになっている(端の方が液晶漏れで黒くなっている)物が多く、全画面がキレイに表示できる物は大変貴重です。
また本モデルの特徴は「液晶でアナログ表示」という特性を最大限に活用した多彩な表示です。
映画『ブルーサンダー』では1分タイマーとして使われていたカウントダウン表示は、実際には1時間タイマーです。
1分ごとにアナログの針が1つずつ減っていき、カウントがゼロになるとアラーム音とともに打ち上げ花火のように画面がアニメーションします。
アナログ時計ではあり得ない「アナログ表示のデジタル時計」ならではの機能といえるでしょう。
アラーム機能はもっと派手で、アラーム設定時間になると、下の写真のようなアニメーションとなります。
ネットで本モデルを検索したときによく出てくる画像がこれです。
アラーム中は日付・時刻が確認できないという、腕時計本来の機能を無視した非常に割り切った仕様で好感が持てます。
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