発売年 | 1970's? | 定価 | ??? | モジュール | 9349? | |
機能 | 秒表示 | ○ | アラーム | ○ | 音 | ○ |
曜日表示 | - | SW | - | ライト | ○ | |
年設定 | - | DT | - | ボタン数 | 3 | |
特徴 | 中身はLONGINES(ロンジン)のLCDデジタル腕時計? |
1970年代?に発売されたデジタル腕時計、HELVETIA ALARM です。
本モデルを紹介するにあたり、そもそも「HELVETIA」が会社名かブランド名かすら分からない状態だったので、いろいろと調べてみました。
いろいろと調べてみましたが、
・「HELVETIA」はスイスの「Louis Brandt & Frere」社が腕時計ブランドとして1892年に商標登録
・「オメガ(Ω)」は同社が1894年に商標登録した兄弟ブランド
・その後、経営主体が変わるなど紆余曲折を経て1980年代まで細々とHELVETIAブランドは存続
・"巾"←みたいなロゴは1960年代後半から1970年代にかけて使用されていたもの
・「HELVETIA」ブランドのデジタル腕時計は検索しても全く出てこない
ということくらいしか分かりませんでした。
本モデルは(というかHELVETIAのデジタル腕時計自体が)かなりレアっぽいです。
それではさっそく見ていきましょう。
上段が時刻表示なのは良いとして、左下は「秒」表示、右下は「日」表示なのですが、文字盤に一切表示がないので、写真を見ただけでは分かりにくいです。
(後述のロンジンのモデルは、左上に「H」、右上に「M」、左下に「S」、右下に「D」と表示があります)
また、左側の真ん中に1ボタン+右側上下に2ボタンというボタン構成が非常に特徴的です。
本モデルは入手時、操作方法が全く分からなかったのですが、色々調べてみると、ロンジンの「LONGINES LCD 133」というモデルが同一モジュールを使用しているようです。(ボタン配置のほか、下記リンク先からダウンロードできるマニュアルと操作方法が全く同じでした)
・LONGINES LCD 133
・LONGINES L787
ロンジンのビンテージLCDデジタル腕時計は非常に人気があり、値段も高くとても手が出せませんが、本モデルは(中身は同一ですが)奇跡的に非常に安価で入手することができました。
本モデル、ライト(右上ボタン)もアラーム機能も付いています。
以前紹介した世界初のアラーム機能搭載のデジタル腕時計が1976年発売なので、このモデルはそれより後(1978〜79年頃?)の発売と思われます。
アラーム音は「ピロピロピロ♪」といった感じの、昨今の一般的なデジタル腕時計のアラーム音とは少し違う感じの音です。
アラーム設定方法も独特で、以前紹介したモデルは「時」と「分」の間のコロン(:)の片側だけ点灯でAM・PMを区別していましたが、本モデルはAMの時は左上の窓、PMの時は左下の窓に「時」が表示され、区別できるようになっています。
(上の写真は PM7:00 にアラームを設定した場合です)