[CASIO F-100]

【CASIO F-100】[OLD!]

発売年1978定価7,500モジュール52
機能秒表示アラーム--
曜日表示SW1/100ライト○左
年設定-DT-ボタン数前4
特徴『黒のクオーツ』、世界初の硬質樹脂ケース採用モデル

カシオが1978年に発売した、世界初の硬質樹脂ケース採用の腕時計、F-100です。

時計メーカーとして後発であったカシオは、F-100での硬質樹脂ケースの採用によりデジタル時計の低コスト化に成功し、その後の G-SHOCK 等の成功の基礎になったと考えられます。

F-100 の1978年当時の販売価格は7,500円であり、全く同じモジュール(モジュール52)を使用したステンレスボディーのモデル(52QS-14)の販売価格(15,500円)の半額以下です。
しかしながら F-100 は映画『エイリアン』(1979年)の主人公、エレン・リプリーの腕時計として採用され(F-100をタテに2個連結したオリジナルモデル)、古いデジタル腕時計の中でも昔から海外を中心に特に人気が高いモデルです。
ネットオークションでも F-100 は 52QS-14 よりずっと高値で取引されています。

[CASIO F-100]
前に4つボタン
[CASIO F-100]
モジュール52

F-100 の操作ボタンは4つとも前面についていて、それぞれボタンの横に「色」で機能が表示されています。
白(左上)が「ADJUST」、黄色(右上)が「LIGHT」、赤(左下)が「MODE」、緑(右下)が「DATE、START/STOP」ボタンです。
色で機能を表すというのは、直感的に分かるような分からないような・・・
(文字がプリントできる)風防とボタンの位置が離れているための苦肉の策かと思いますが、シチズンのデジアナとかもボタンの頭に着色されているので、もしかしたら当時の流行だったのかもしれません。
また、ボタンが前面についているのも、プラスチックの成形としては合理的な設計です(一発で型抜きできる)
もっと F-100 が爆発的に売れていたら、プラボディのデジタル腕時計はボタンが前面にあるのが当たり前、という世の中になっていた可能性もあったかもしれません。

また、現在ではボディが黒い腕時計はごく普通にありますが、F-100登場以前の腕時計のボディは(シチズンの「ブラッキー」などごく一部を除いて)基本的に金属色か金メッキであったため、ボディが黒い腕時計はかなり珍しかったものと思われます。
そのため、F-100 の当時のパンフレット等でのキャッチフレーズは『黒のクオーツ』となっています。
(ちなみに「黒の〜」は「CHRONO〜」とかかっていることに最近気づきました;)

[CASIO F-100]
ストップウォッチ
1/100秒計測
[CASIO F-100]
豆球も点灯
ただし実用性無し

F-100 の時刻表示モードとストップウォッチモードとの切替は「左下ボタン(赤)長押し」で行います。
古いデジタル時計の操作方法は独特なものが多く、どこかに書いておかないと忘れそうなので、ここに書いておきます

[CASIO 52QS-14]
CASIO 52QS-14
同一モジュール(52)使用
[CASIO F-100]
F-100 時刻合わせ方法
「デジタル時計操作早わかり」より

【追記1】
後継モデル(CASIO F-200)も掲載しました。
こちらは F-100 や 52QS-14 よりもっとレアなモデルです。


【追記2】
当ページ(CASIO F-100)のアクセス数が急に増えたので理由を調べてみると、カシオから F-100 の復刻モデル発売のプレスリリースが出ていました。
復刻モデルの型番は「CASIO A100」で、2021年8月発売とのことです。

CASIO A100 についてさっそくネットで調べてみましたが、どのサイトもカシオのプレスリリースそのまんまの内容だったので、当サイトならではの細かすぎるツッコミどころを下記にいくつか挙げておきます。

①A100 のストップウォッチ機能は 1/10 秒計測とのことですが、これはあえてレトロ感を演出するためのものと思われます。
 上記の写真の通り、本家 F-100 は1978年当時にはまだ珍しかった 1/100秒計測のストップウォッチ機能を既に搭載していました!

②「ボディが樹脂製」「黒のクォーツ」が F-100 のオリジナリティなのに、A100 は樹脂製のボディーにわざわざメッキ加工が施されています。
 カラーについてもシルバー(A100WE)、ガンメタリック(A100WEGG)、ゴールド(A100WEG)の3色+「パックマン」とコラボした絵柄(A100WEPC)の4モデル展開ですが、できれば黒塗装か、樹脂ボディのままの無塗装モデルも欲しかったです。

③F-100 では本体のどこにも表示されていなかったボタンの機能表記が、40年以上の時を経て A100 では裏蓋にレーザー刻印で表示されました。ちなみに A100 の裏蓋記載のモジュール番号は 3503 です。

④F-100 は「エイリアンモデル」として有名なので、ナムコとコラボするなら「パックマン」より「ギャラクシアン」とかでは?

、、、とまぁ突っ込みどころというよりは文句みたいなことを書きましたが、CASIO A100、決して嫌いではないです。
実は昨年(2020年)TIMEX とパックマンのコラボモデルが発売されましたが、デザイン的には A100 が圧勝かと思います。(個人の感想です)

というわけで、CASIO A100、さっそく予約しようと思ってます。
値段も一番安いモデル(シルバー)が税込6,600円で、40年以上前の F-100 の販売価格(7,500円:当時消費税は無し)より安い、非常にお買い得モデルです。
迷ったら全色買うのも一興です。


【追記3】
CASIO A100、早速購入しました!
F-100 と A100 を一緒に撮った写真はまだどこにも掲載されていなかったので、早速撮ってみました。

[CASIO F-100_and_A100]
CASIO F-100 & A100
よく見るとボタン周りの凹凸が逆
(F-100が凸、A100が凹)
[CASIO F-100_and_A100]
CASIO F-100 & A100
両方ともシリアル刻印は無し
[CASIO A100_and_F-100]
CASIO A100
SWは1/10秒計測(F-100 は1/100秒)




[sanyowatch]Author: sanyowatch

1970年代〜1980年代を中心とした古いデジタル腕時計を蒐集しております。
少しずつ紹介していきます。
I like vintage digital watch.
I also like junk old digital watch.

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