1979年に発売されたセイコーのデュアルタイム腕時計、クロノグラフ H127 です。
シチズンのデジアナとはまた違った雰囲気で、上品な感じの１本です。
写真の文字盤が黒いモデルのほかに、文字盤が白いモデルもあります。
文字盤の文字は各ボタンの機能を表していますが、雰囲気だけで正直余り参考になりません。

ちなみにこのモデルは「デジアナ」なのか「アナデジ」なのか？

シチズンは自社モデルを「デジアナ」「アナデジ」で使い分けていましたが、「デジアナ」「アナデジ」はシチズンの登録商標（いずれも現在も商標権存続）なので、セイコーはデジタル＋アナログ腕時計を『デュアルタイム』と呼んでいました。
ただし、ここで言う「デュアルタイム」は現在一般的なデジタル腕時計のデュアルタイム機能とは異なり、単に「デジタルとアナログで別々の時刻を表示することができる」という意味です。

そりゃデジタル＋アナログで2つあるので至極当たり前ですが。

その後何年かすると、一般的なデュアルタイム機能を実現したデジタル腕時計が出現し、いつの間にかセイコーのデジタル＋アナログ腕時計の呼び名は『ハイブリッド』に変わってしまいました。

シチズンの「デジアナ」と「アナデジ」の違いについてはまたの機会に。

ネットオークションで見かけるこのモデルは、たいていアナログか液晶のどちらか（あるいは両方）がダメな物が多いです。
さすがに40年以上前のデジタル＋アナログ腕時計なので、不動品が多いのは仕方が無いですね。
写真の1本はデジタル、アナログ両方動いていますので、これからも大事に使っていこうと思います。