SANYO（三洋電機）のソーラー腕時計、amorton QUARTZ S517 です。
三洋電機は現在はパナソニックの完全子会社となっていますが、1970年代後半〜1980年代前半に腕時計（LED・LCD）を作っていました。

デジタル時計の操作方法をまとめた「デジタル時計操作早わかりの手引き」の80年版には、
SEIKO → CITIZEN → ORIENT → RICOH → CASIO → SANYO
の順に掲載されており、一時期ですが腕時計メーカーの一角として認知されていたことが分かります。

このモデルはたまたま10年ほど前にネットオークションで手に入れたものですが、非常にバランスのとれた美しいデザインで、お気に入りの一本です。

このモデルは当時の最先端技術である「太陽電池」を内蔵しています。
「amorton」のブランド名はアモルファスシリコン太陽電池に由来しており、今はなんとパナソニックの子会社の名称にもなっています。

ただし、製造後約40年が経過し、パネルが経年劣化で発電しないのと、発電した電気を貯める蓄電池（二次電池）がもうすでに生産中止のため、通常のボタン電池を入れて使用しています。