[COPAL QUARTZ ASB01]

【COPAL QUARTZ ASB01】[RARE!!!]

発売年1980's定価???モジュール825
機能秒表示アラーム
曜日表示SW1/100ライト
年設定-DT-ボタン数4
特徴「パタパタ時計」で有名な COPAL の激レア腕時計

コパルから1980年代前半に発売された、COPAL QUARTZ ASB01 です。
「コパル」というメーカー名を聞き慣れない人も多いかと思いますが、もともとカメラ用の部品(シャッター)を作っていた日本のメーカーで、1970〜80年代に置時計「パタパタ時計」などを生産していました。
その後日本電産に買収され、現在は「日本電産コパル」として精密機器の部品などを作っています。

現在40代前半より若い人は「パタパタ時計」といってもなじみが無いと思いますので、説明しますと
時計表示の各数字がそれぞれ上下2分割の文字板に印刷されており、時間が進む毎に上半分の文字板を固定しているツメが一瞬外れて次の文字板が後ろから出てくることにより表示が進んでいく置時計。。。って文字で書いても全然イメージが伝わりませんね。
結局「COPAL パタパタ時計」の画像検索結果を見るのが一番手っ取り早いです。
ひと昔前の空港の行き先表示板と原理は同じですね。
1970年代から1980年代前半にかけて、だいたいどの家庭にもパタパタ時計が1台はあったかと思います。

[COPAL QUARTZ ASB01]
ライトのボタンが
左下(レア!)
[COPAL QUARTZ ASB01]
裏蓋はシンプル
Made in UK?

コパルがパタパタ時計を作っていたのは有名な話ですが、同時期にデジタル腕時計を作っていた記録は調べても全く出てきませんでした。
パタパタ時計とデジタル腕時計では、同じ「デジタル表示」でも全然中身の構造が違いますが、コパルは当時電子部品も作っていたようなので、デジタル腕時計も試しに作ってみた、といった感じでしょうか。
本モデルについてはネット上でも全く情報が無く、激レアな一品かと思います。

[COPAL QUARTZ ASB01]
文字版の印刷は
少し甘め
[COPAL QUARTZ ASB01]
バックルも
COPALオリジナル

本モデル、文字版の印刷も全体的に甘めですし、裏蓋もシンプルなので、もしかしたら他メーカーのOEM品かと思って裏蓋を開けてみると、モジュールに「AOMORI TIME INC.」とあり、「825」と書かれたシールが。
AOMORI TIME INC. についても調べてみましたが全然情報がありません。
ますます謎が深まってしまいました。

ちなみにモジュールにはボタン電池が2個入るスペースがありますが、昔のLED時計のようにボタン電池を2個直列つなぎにして(3V)使うタイプでは無く、単なる並列つなぎ(1.5V)なので、実は片側しか電池を入れなくてもちゃんと動作します。
使用する「SR48(SR754W,393)」というボタン電池は家電量販店でもほとんど売っていないマニアックなものですが、ネット通販なら今でもまだ売っています。

[COPAL QUARTZ ASB01]
AOMORI TIME INC.
モジュール825
[COPAL QUARTZ ASB01]
ボタン電池は
並列つなぎ(1.5V)

【追記】
その後、RICOH のモジュールで 825 というのを見つけました。
『デジタル時計早わかりの手引き'81(東京都時計卸商業協同組合)』のリコーのモジュール825(RICOH TOWN)を見てみると、本モデルに雰囲気が似ており、しかも操作方法も左下ボタンがライトであるなど本モデルと全く同じなので、本モデルはリコーのOEMモデルということでほぼ間違いなさそうです。
真相が判明して、うれしいような悲しいような。

[RICOH_TOWN_825]
リコー モジュール825
左下がライト(ランプ)
「デジタル時計操作早わかり」より



[sanyowatch]Author: sanyowatch

1970年代〜1980年代を中心とした古いデジタル腕時計を蒐集しております。
少しずつ紹介していきます。
I like vintage digital watch.
I also like junk old digital watch.

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